【事業目的】薬物依存症者に共同生活の場を提供し、薬物依存からの回復を支援する。回復していくための場所、時間、回復者モデルを提供し、ナルコティクス アノニマス(NA)の12ステップに基づいたプログラムによって新しい生き方の方向付けをし、各地の自助グループにつなげていく。
【利用目的】依存症からの回復を第一の目的にし、地域において自立した日常生活、社会生活を営むことができるよう、一時的な生活の場の提供とプログラムを受けていく。
【利用対象】一定程度の自活能力があり、薬物依存症を有する人で通院医療を継続している人
【利用期間】原則2年以内(顧問医の意見等を検討のうえ必要と認められた場合、延長は可能です
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【事業内容】
(1) デイケア事業 週間スケジュールに従って回復プログラムを実施
デイケア事業プログラム
(2) ナイトケア事業概要
精神病院あるいは刑務所から直ちに社会生活に戻った場合、薬物を再使用する割合が高く、また例え再使用しなくても、社会復帰をするにはかなりの困難が伴う。
その困難を乗り越えるためには、同じ病気を抱えた仲間との共同生活によって、互いを鏡とし、共感と思いやりを感じながら、孤独に陥らない環境を保つ必要があります。
当中間施設(刑務所・精神病院から社会への架け橋となる)では、自らの病気を認め、自助グループ(NA等)に通う生活に慣れ、社会復帰後も継続してゆく回復のプログラムを学んでいきます。
また、ジョギングなどのスポーツプログラムを取り入れ、心と身体の健康回復を目指します。
プログラム修了者に対しても、夜間緊急連絡やサポートを行っていきます。
≪内容≫*個別相談 *自立生活に向けた援助生活 *生活指導 *金銭管理 *健康管理(緊急時の対応)*就労援助
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(3) 相談支援事業概要
【相談事業概要】
本人と家族からの相談を受け、問題を整理します。
* 本人に対しては薬物を止め続ける動機付けをし、医療・リハビリテーション・自助グループ(NA等)につなげる窓口になります。
* 家族に対しては、薬物依存症者本人との関わり方を見つめ直してもらい、家族の自助グループ(家族教室等)に参加するための窓口となります。
≪内容≫
* 電話相談 *個別相談(本人・家族) * 関係機関との連携活動(医療機関・福祉機関・司法機関・教育機関等)
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(4) 地域におけるメッセージ活動
地域で薬物関連の問題で悩む人たちに対して、精神病院等に回復の希望が持てるメッセージを運びます。また当事者の体験談を発表するような集いを開催し、地域の中でいまだ治療の糸口がつかめず苦しんでいる薬物依存症者に回復のきっかけをつくります。
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(5) 予防啓発活動
各学校や地域の団体等での講演活動を継続することにより、地域における薬物問題の予防、特に10代の若年層が興味本位で薬物に近づくことを抑止すると共に、地域において薬物依存症の回復者が出てくるような地盤を作る一端となる活動を継続していきます。
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「犯罪」という側面で捉えられがちな薬物依存の問題は、時として家族を社会から孤立させ、家庭崩壊などでも苦しませます。そのような訳で、家族や周囲は薬物依存症者の問題に巻き込まれ、心に傷を負った状態にあります。
当事者の回復を望むなら、家族や周囲の方々も自分が回復していかなければ、健全な家族関係を構築していくことが出来ません。即ち、当事者の回復と家族の回復は両輪の関係といえます。
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【施設体制】
【費用】
入寮費 1ヶ月目 ¥87,504(布団・自転車等初期費用 ¥20,000を含む)
毎月 ¥147,504
[内訳]
家賃 ¥53,700
共益費 ¥12,430
ケア利用料 ¥22,000
本人生活費 1日¥2,000 (食費を含む)×30日(¥60,000)
入寮費 2ヶ月目~ ¥87,504(布団・自転車等初期費用 ¥20,000を含む)
毎月 ¥147,504
[内訳]
家賃 ¥53,700
共益費 ¥12,430
ケア利用料 ¥22,000(税込)
本人生活費 1日¥2,000 (食費を含む)×30日(¥60,000)
※ その他、別途医療費(歯医者等)の立替金は、25日締めで別途ご請求いたします。
※ 任意退寮(本人が勝手にダルクを飛び出る等)及び強制退寮の場合は、入寮費の精算返金は致しません。
※ 生活保護受給者は、その範囲内で利用(入寮)可能です。〔本人ならびに福祉事務所と相談の後〕
【禁止事項・厳守事項について】 入寮の際、必ず利用承諾書を提出していただきます。
その用紙に書かれている禁止事項及び厳守事項には、集団生活を維持していくため、
またそれ以上に本人自身を守るために、絶対に従っていただきます。
【利用手続き】所定の申込書による手続きが必要です。書類検討、面接を経たうえで、入所の可否を決定します。
◆サービス内容(プログラム)
◆【活動支援】
顧問医の判断を基に支援計画を作成いたします。
(基本的なプログラムとしては、月~土曜日の日中はダルクプログラムを行っている精神科デイケアへの参加。
夜間、日曜日、祭日は指定された自助グループ(NA)、その他回復支援プログラムへの参加となります。)
その他に都度面接を行います。その後、顧問医等の判断を基に就労プログラム(週2~3日程度の仕事)もしくは
その他の社会復帰訓練施設等のプログラムへ移行していただきます。必要に応じて関係者と連絡・調整を行い、
利用者の活動及び自立へ向けての支援をいたします。
【金銭管理等】
金銭感覚を養うために、生活費等の管理指導を行います。
職員と利用者の面接の上、個人管理に切り替えていきます。
- ※入所中の生活費は、1日2,000円です。日常生活や、指定のプログラムへの参加にかかる費用は、この生活費の範囲内でやりくりします。
- ※指定された金品は預けていただきます。
【健康管理の援助】
日常的健康管理として、服薬の管理指導を行います。
【日常生活に関する相談、指導】
【職員による回復プログラムの指導、助言】
NAの12ステップの案内、スポンサーシップへの橋渡し。
禁止事項
1 施設内での薬物(アルコールを含む)使用及び持ち込み。
2 暴力(言動も含む)。
3 利用中の異性との交際。
4 金銭の貸し借り。
5 薬物使用の誘い、飲酒の誘い、処方薬のやり取り。
6 門限(23時)以降の外出。
7 無断外泊。
8 携帯電話持込。
9 個人の物品の売買。
遵守事項
- ※指定のNAミーティング及びプログラムへの参加。
- ※精神科受診中は顧問医の判断や勧めに従って頂きます。
- ※遅刻・無断欠席、指示・指導違反は退所事由になります。
- ※依存症からの回復を第一の目的として、それにふさわしくない行動及び態度・言動があり、かつ職員の提案に従う
※意思がないと判断したときは退所していただく事もあります。
- ※薬物(アルコールを含む)の再使用、持込があった場合は本プログラムの利用中止となります。
- ※共同生活の場なので、清潔に過ごしてください。清掃等の当番等がありますので参加していただきます。
※その他、生活上のルールは週一回のハウスミーティングで決まります。
- ※喫煙は指定の場所にてお願いします。
- ※施設の物品等を破損させた場合、個人負担で弁償して頂く場合があります。
- ※入所中の契約などは必ず相談して許可を得てください。
- ※郵便物は安全管理のため、職員立会いのもと開封してもらいます。
- ※利用者の安全のため、施設住所、電話番号は家族以外に知らせないでください。
- ※危険物や不適当と判断された物品は持ち込まないでください。
確認事項
上記に記載された禁止事項遵守事項が守れない場合、また法に触れる行為を行った場合は、その時点で退所処分となります。
【職員】
代表 石原 禎大
スタッフ 36名 |